アートで1000年をつなぐ

1000年前。1021年は平安時代の中期です。
私にとって平安時代というと割と近しく感じていて、パッと思い浮かぶのは「源氏物語/紫式部」。そして私がなぜ源氏物語をよく知っているかというと、中学校でも学びましたが、それよりも平安の世界を感じさせてくれたのは漫画の「あさきゆめみし/大和和紀」なのです。

階級や家柄で運命の定められていた時代に、宮中へ上がるという一世一代のチャンスでもあり身売りともいえる仕組み、女子に選択の権利などなさそうな日々でも、ひとは互いの人柄を愛し、何度も文をやりとりして気持ちを盛り上げていくコミュニケーション、これらを想像するには、中学校の古文の時間だけでは難しい。フィクションも含まれる大和和紀さんの漫画によって、私たち世代は平安時代を知っているように感じていると思います。

原作の紫式部さんはシングルマザー。
結婚3年後に夫と死に別れ、3歳の娘と遺され、その現実を忘れるために書き始めたのが「源氏物語」の始まりなのだそうです。紙が貴重な時代に、支援者が現れると書き留めていき、この評判から家庭教師として宮中に上がり、文学を愛した藤原道長の支援を受け、宮仕えをしながら54帖を書き上げた。そこから、絵巻物や様々な文化が生まれ、あとの世代にわかりやすく何度も現代語訳され、1000年後の今、20か国語を超える言語に翻訳されて世界各国で読み継がれているそうです。

アートって、そういうことなんだと思います。
普遍的なストーリー、その時にしかない文化や慣習、一人一人の個性。
わかりやすい媒体で、伝わりやすく変化しながらも、脈々と愛され生き続ける。
つくる人、応援する人、様々な人で醸してつないでいく。

ここまで読んでくださったあなたは、1000年後を、どんな世界にしたいですか?

私は、人が人を差別しあって殺し合うような野蛮なことがすっかりなくなっていて、その人がやりたいと思って生まれてきたことをその身体を生きる間に実現できるようになっていて、人間だけでなく木々や動物も生かしあうような、言語を超えてコミュニケーションしあうことがもはやマナーになっていて、よりクリエイティブでスタイリッシュで地球らしい共同体になっていたらいいなあ!と想像しています。

平安時代よりも、移動や情報共有など様々なことが加速しているから、1000年もかからずに実現できるんじゃないかな?
みんながそう思えば!

昨日、こちらにも記事を書きました。
「応援しあう未来」

一人一人の願いや夢はさまざまです。
美空ひばりさんの「河童ブギウギ」にのせて、ひとまず、誰かの笑顔のきっかけになってみませんか?

先日訪れた素敵な場所で、撮影させていただきました。

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