鬼滅の刃〜憧れの先輩

だいぶ漫画も読み進み、今頃になってやっと映画「鬼滅の刃 無言列車編」を見にいけた。
鬼滅に関しては、各方面からおどりリクエストをいただいていたのだが、原作あるものは全部読まないと手をつけられない。そもそも漫画育ちなので、アニメをみる前に漫画を読みたい。例えば、「風の谷のナウシカ」はアニメで出会い、ナウシカ歌舞伎映画版に衝撃を受け、そこから漫画を全巻読んでさらに衝撃、、、ということがあり、やはり先に漫画を読んでいたかった…と思ったのでした。

さて「鬼滅の刃」。娘が大人買いしていた漫画を夢中大人読みしました。武術とエネルギー要素と、よく泣くメインキャラクター。懐かしく親しみのわく設定。鬼は負のエネルギー。
映画は漫画に完全に忠実に作られていましたが、漫画を読んでいたときには気づかなかったこと。映画館という、他の人と同じ空間で受け取っている状態で感じたことがありました。

憧れの先輩

私たちは、憧れられる先輩を求めているのだなぁということ。
この社会情勢では、目にしてがっかりすることがたくさんおきています。憧れの先輩だったはずの大人が、完全に保身にならざるを得なかったり、期待をかけてきた頑張ってきたはずの夢が、どうしようもなく全てなしになったり。誰かのせいにしたいけれど、誰もその責任を引き受けてはくれない。

そんな中で「この憧れの先輩の意志を、誰が引き継ぐのか」と自分に課していく姿。「自分が絶対守る側になるよ」という姿勢。単純に善悪で分けずに、この行為の何が卑怯か、何が勝ち負けなのか、というツッコミがあること。
単純に、観終わったときには「私も頑張ろう!」って思っていて、帰宅後すぐに筋トレしました(笑)!

影響を与えてくれた先輩

観終わってすぐ、私に影響を与えてくれた先輩を思い浮かべていました。いろいろな方にお世話になってきたのですが、パッと浮かんだのは、休止に一生を得た!という状況での助け舟です。

・飼い猫が交通事故で亡くなってバイトを休んだ翌日、「悲しいのはどうやったって直らないから、美味しいものでも食べて」と高級しゃぶしゃぶ肉を届けてくれた、水商売のお姐さん。
・ある日バイト先に行ったら店が閉店していて、先月のバイト料ももらえないまま店主は行方不明。連絡をしたところ「俺は関係ないからこれは自腹だけどな。お前が困っているからあげる。これが俺にできる精一杯だ」と言って数万円を渡してくれた、同様に仕事をなくしたマスター。
・いつでも私をほめて、その年頃に自分はどんなふうだったかお話ししてくれた祖母。

他にもいろいろと多い浮かんでくるのですが、とにかく、自分がまだ全然どう世の中を生きていけば良いかわからなかった頃、もうダメかも…となったときに、助けてもらったことというのは忘れないものです。そんな体験は、それこそ私の柱となっている。
「鬼滅の刃」ではそうやって先輩に助けられる事ばかりでなく、お互いに励まし合って進む個性の強い仲間の感じが楽しくて、私は一緒に踊っているメッセンジャーたちの姿を思い浮かべました。彼らもそんな能力の持ち主だなあ。

今さらながら、鬼滅の刃でした!

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